ブタジエン樹脂(BDR)

ブタジエン樹脂は、分子量と結晶性を適度に調節することにより一般のプラスチック加工機械で容易に成形でき、種々の用途に使用されている樹脂です。生産量は年間約15,000トンで、そのうち食品関連需要は約500トンとなっています(1992年)。
 ブタジエン樹脂は、反応性に富むビニル基が含まれており、熱可塑性プラスチック、熱可塑性ゴム(弾性体)としての機能の他に、架橋可能なゴム材料としての性質も持つ特徽ある樹脂として知られています。
 ブタジエン樹脂の主要用途は、自動車・弱電部品、履物、スポーツ用品、玩具、食品用チューブ、ラップフィルム、青果物包装フィルム、スポンジ、まな板、印刷版、高硬度ゴム材料などです。
 身近な例としては、ブタジエン樹脂フィルムは、酸素、炭酸ガス、水蒸気などのガスを適度によく通し、鮮度保存に適した雰囲気を保ちやすいという性質を持っていることから、蕗、しいたけの包装用に、またフィルム袋では、ブロッコリー、きゅうり、たけのこなどの包装の分野に使用されています。
 ブタジエン樹脂は、熱でとけやすいので使用温度に注意が必要で、長時間屋外にさらすと変質することがあります。

参照:ポリ衛協