ポリアセタール(POM)

ポリアセタール (別名;ポリオキシメチレン)は、オキシメチレン(?OCH2?)が連なってポリマーとなった結晶性の高い熱可塑性樹脂で、エンジニアリングプラスチックの一つです。ポリアセタールには、ホモポリマーとコポリマーがあります。
 一般にホモポリマーはホルムアルデヒド(HCHO)のアニオン重合により製造され、コポリマーはトリオキサン (OCH2 OCH2 OCH2)とコモノマーのカチオン重合によって製造されます。
 ポリアセタールホモポリマーは1960年、コポリマーは1962年に工業化されました。
 当初より、「金属に挑戦する樹脂」をキャッチフレーズに用途展開が進められ、優れた物性と良好な成形性、更には潤滑性、耐磨耗性、耐疲労性、耐クリープ性、耐薬品性等にかぐれる点を生かし、自動車分野、OA分野、機械部品分野などに幅広く使用されています。
 食品分野の使用例としては、アイスクリーム・フリーザーの羽根、食器洗い機の部品、洗びん器フレーム、飲料水のコック、ジャー、魔法瓶の部品、自動販売機部品などがあります。

ご使用上の注意
・ 高温での食品や水と直接接触での使用は避けて下さい。
・ 熱温水中での長期使用は避けて下さい。
・ 賛成溶液やアルカリ溶液と長期接触する使用は避けて下さい。

参照:ポリ衛協