耐溶剤性

一般に極性のプラスチックは吸水率も大きく、水を含むと強度の低下、透明性の低下、膨張などを起こす。これに対し溶剤に対して侵されにくいものが多い。たとえばPA66、アイオノマー、ポリウレタンなどは、水に弱いが耐溶剤性はすぐれている。またアクリロニトリル共重合体も耐油性が良好である。耐水性の悪いプラスチックは少ないが、エチレン?ビニルアルコール共重合体はすぐれたバリヤープラスチックであるが、耐水性は良くない。逆にビニル系プラスチックは耐溶剤性が良くないが、耐水性は良好である。(たとえばPS、PVCなど)。耐薬品性にすぐれているフッ素樹脂、PP、PE、POM、ポリメチルペンテン、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトンなどは、耐溶剤性もすぐれる。