ポリアクリロニトリル(PAN)

ポリアクリロニトリルはアクリロニトリルを50%以上含む基ポリマーを主成分とするプラスチックです。
 アクリロニトリルは繊維や合成ゴム等の原料に用いられていますが、ポリアクリロニトリルは、その耐薬品性やガスバリヤー性を活かし、さらに共重合体により成形加工性を備えたハイアクリロニトリルの熱可塑性樹脂として開発されました。
 前述のようにポリアクリロニトリルは、耐薬品性、ガスバリヤー性といった特長がありますが、その他にも保香性、薬品性分の低吸着性、剛性等の特長を備えています。
 ポリアクリロニトリルの主な用途は、食品包装、医薬品、化粧品包装、化学薬品包装、電子部品搬送容器です。
 食品関連用途としては,味噌カップ、魚卵容器、菓子容器、精米容器、茶、コーヒー容器等に、ガスバリヤー性、保香性、透明性、剛性を活かして使用されています。
 医薬、化粧関連用途は、ハップ材や風邪薬等のパウチ包装、化粧品容器等に、薬品成分の低吸着性、ヒートシール性、保香性、耐薬品性を活かして使用されています。
 電子部品関連用途は、大型部品のキャリアボックス、部材保管ケース、電子チップのキャリアテープ等に透明性、耐薬品性、剛性、耐磨耗性、深絞り成形性を生かして使用されています。

参照:ポリ衛協