水性インキ

印刷時に排出される揮発性有機化合物は光化学スモッグや、健康に有害といわれている浮遊粒子状物質の2次粒子の原因物質といわれています。水性インキの印刷にアルコールの併用は避けられませんが、水性インキは大気中に排出する有機溶剤を大幅に低減することができる環境対応型インキです。
 現在、水性インキの生産量は8千トン強、特殊グラビアインキ全体の7%強で、そのうち紙用及び建材用が81%で、フィルム用が17%です。
 現在水性インキの使用はインキや印刷に関連した機材の技術的課題が残されていますが、関連業界の協力を得て、さらなる研究開発を進めています。揮発性有機溶剤(VOC)の排出規制にともない増えていくものと思われます。